市井ちゃん

先日、俺は資料探しのためにとある本屋に入った。
レジで会計を済ませながら「領収書を下さい」と話す。
そしたら当然なんだが、店員が「宛名はどうしますか」と。
普通そう聞くだろう。普通は。
そしたらその店員は、そいつは、近くにあったメモを引き寄せて
「書いてください!宛名!」と突き出したのだ。
しょうがないから渋々書いた俺に向かって、
そいつは"ほらよ"といわんばかりの表情で紙袋を突き出す。


別に、憤怒やるかたない、とかそういう感じじゃないんですよ。
ただねぇ、なんかこういう目に遭うたびいつも思う。
「コイツのやってる仕事だったら、俺にもできるな」
ちょっと安心するよね。
こんな適当な仕事振りでプロでいられるんだもん、簡単だなぁと。
俺が本屋の店員になったら、少なくともコイツよかましな仕事するよ。


とっても前置きが長くなっちゃったけど、
市井ちゃん、あなたは最後の最後まで、
プロであり続けることを否定するんだなぁ、そう思いました。
市井紗耶香に関わる記憶をすべて除去したいよ。
思い出すたびイライラして、恥ずかしくて、ちょっと切なくて。
これはまさに、青春。
市井ちゃんは、俺の青春そのものでした。


でもさ、やっぱりカッコ悪いよねぇ。